閉園

ムツゴロウ動物王国が閉園だそうです。実は、我が家に犬が来る前の6月に行ってきた。去年暮れにも一度倒産騒ぎになったところです。入場者数を大幅に読み違え、運営会社が倒産、ムツゴロウ氏が引き継いで現在に至るも、結局刀折れ矢尽きて撤退となりました。
行ったときの感想ですが、

  • 施設がしょぼい。色気のないエントランス、お菓子売りの屋台が使われていないまま放置、雑草の手入れがされていない、などなど。"寂れた"感バリバリ。
  • 大人の入場料1700円+駐車料金(敷地を借りている東京サマーランドのもの)1200円は高すぎ
  • 「動物王国」と名乗りながら、犬猫馬(+豚1頭)しかいない
  • 文庫化されてしまったムツゴロウさんの単行本(当然すでに絶版)を、サイン入りで定価販売。そりゃないだろ。

というわけで、想像したとおり客が少なかった(土曜正午に視認で確認して70〜80人程度?)。動物園とは価格競争力で負け、アミューズメントパークとはコンテンツでアピールできないんだからしょうがない。隣の東京サマーランドは2000円の入場料で大繁盛なのになあ。

と、まるでダメダメだったように聞こえますが、実はなかなか良かったですよ!

  • 犬100頭以上が全くの放し飼い、「動物に触れるコーナー」がそのまま敷地になった感覚。彼らは人懐っこく、人間を怖がらないし吼えない。自分からスキンシップを求めてくる。とにかく犬がわんさといるので、「癒された」顔でぼーっと座る人続出(俺も)。犬嫌いは一度行くといい。
    • ちなみに、ここの犬は訓練されてるわけじゃなく、王国で育つと自然とこうなるそうです。犬のしつけとかにうるさいやつは是非行くべし。
  • スタッフが良い。動物好きで説明上手で、営業スマイル抜きで教えてくれる。
    • ドッグショーや犬とのゲーム大会のあと、観客はそのまま犬の所へ集まる。ショーの司会兼犬の世話係の人、ショーに出てた犬たち、それに観客が地べたに座っておしゃべりになる。水族館や動物園の見世物ショーじゃこういうのはあり得ないだろう。
    • 商売気のなさそうな(失礼!)スタッフとまったり話しながら犬の背中を撫でていると、時の経つのを忘れられます。「時間の流れがゆっくりになる」とはカミさんの弁。客が大勢来たらこうはいくまい。

ここにも書いてあるが、動物と人間の距離がものすごく近いのが、通常の動物園なんかと全く違う。
自宅からだと、渋滞覚悟で片道1.5時間はかかるので、気軽に行けるところじゃないんだよ。なんとか閉園前にもう一度行ってみたい。