2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

保坂和志、エッセイは読めるが小説はちょっと、の話。 彼の小島信夫との書簡集や、田中小実昌についての文章は好きなのだが、小説、特に長い小説を読むたびに首を傾げたくなる。小説に作者が口を出すのが、「私はこう考える」が随所に出て来るのが、ちょっと…

続き。 「私は猫ストーカー」、面白かったし楽しかった。 一見、猫を追っかける主人公を巡る人間模様を描いた映画なんだが、実は人間関係を猫間関係として綴ろうとしているんじゃないかと思った。登場人物全員がじつは「ネコ」なんだなあと思いながら観てま…

先日、中野にある某古本屋に行った。猫に関する古書がたくさんある(ただし店には猫はいません)。私が狙っているのは猫の随筆/ノンフィクションの類い、あと文芸関係。 店内で鼻息荒くして(当日はえらく暑かった)たくさんの背表紙と格闘していると、赤い…