先日、中野にある某古本屋に行った。猫に関する古書がたくさんある(ただし店には猫はいません)。私が狙っているのは猫の随筆/ノンフィクションの類い、あと文芸関係。
店内で鼻息荒くして(当日はえらく暑かった)たくさんの背表紙と格闘していると、赤いシャツのお兄さんが入って来た。私と同様、店内をさっと見回った後、いきなりレジのご婦人に話しかけて来た。
「映画だとずっと広く見えますが、実際は狭いんですね」
ああ、ここんとこそういう人も増えているんだろうなと思っていると、
「実は私、映画の関係者なんです」
ほぉ?
「音楽を作ったんですよ」
おいおい。
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ちょっと驚いた。ご尊父の顔は、生でおそらく2度(シンポジウム)、写真では限りなく何度も見ている。耳が自然とレジの会話のほうへ向く。俺も猫みたいじゃないか。
店内は客2名とレジのご婦人とその後ろに座っておられる店主のみ。俺だけ黙っているのもかえっておかしいので、途中からちょっと割り込む。仕事で息が上がってしまい、気分転換に自転車で見に来たとのこと。実家には以前猫がいたそうで、犬顔のおやじさんの顔を思い出すとちょっと面白かった(もちろん言わなかったですけど)。

こういうのを縁と言うんだろうか。その古書店を舞台にした映画が新宿で封切られていることは知っていた。見に行こうとまでは正直思ってなかったんだが、これで決心がついた。幸いにして3連休がすぐ来る。
で、土曜日に観に行ってきました。続きは後ほど。
私は猫ストーカー