萌えるサポ

サポティスタブログの補足。
「萌え」よりも「アイロニーとベタ」というタームで語るほうが生産的だと思います。「萌え」は、人間の欲望のリアルと"脳内"の無分別を的確に表していてそれなりにアクチュアルだとは思うが。マジ(ベタ)で惚れても惚れる己ってなんなんだ(アイロニー)という意識から逃れられない(サポじゃない俺がこういうことを書くのはナンなんだが)というのが「サポーター意識」だとしたら、それは単なるスポーツ観戦の新しいあり方にとどまらないような気がする。戦後史とリンクした、大きな物語無き後の日本精神史に寄与できるファクターがあるんじゃなかろうかと。ミヤダイのHPを見ておられるようですから、『限界の思考』とか読まれるといいんじゃないでしょうか。
面白いのは、パークス『狂熱のシーズン』にあるように、これは国内レベルではなく汎フットボール世界的に通じていると思われること。あと、フットボール観戦には暴力が付きまとうので、決して「脳内」に閉じないというのも大事なポイントだと思います。