2005年に読んだ本のベスト
先月から今月にかけて大漁だったので、ちょっとセレクトに困ったです。
ちなみに去年のベスト2〜5はここでベスト1はここ。実を言うと、去年のベスト1は今年と比べてもベスト1なんだな。これを抜くのは相当難しい。
で、今年は純粋に「見ず知らずの他人にゴリ押しできそうな本」しばりで、こんなのを選んでみまいた。
- 作者: 小田嶋隆
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2005/09/15
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
- 作者: 中村健之介
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1996/08/21
- メディア: 新書
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
- 作者: 宮台真司,北田暁大
- 出版社/メーカー: 双風舎
- 発売日: 2005/10/22
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 82回
- この商品を含むブログ (128件) を見る
- 作者: 西岡常一,小川三夫,塩野米松
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/07/28
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 77回
- この商品を含むブログ (62件) を見る
- 作者: 木村元彦
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2005/12/05
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 90回
- この商品を含むブログ (395件) を見る
- 作者: 小熊英二
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2005/07/01
- メディア: 単行本
- クリック: 24回
- この商品を含むブログ (59件) を見る
で、今年の一品でございますが、
- 作者: 谷沢永一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 49回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
- とにかく990ページというボリュームが半端じゃない。箱枕とみまごうばかり。従来の文庫版にほぼ同量の自注を追記してある。読んでも読んでも未だ半分も行かん。でも読み続けてしまう。
- 批判すればするほど文章は長くなる、という一般則があるでしょう。例えば、ブログのやりとりがウザくなる一因は、批判して再批判してをちょっと繰り返すと幾何級数的にテキストが長くなることです。内角のスライダーを見送らせる論理的必然性として外角に外れる直球がまず必要、など、プロセスドリブンに走ればいくらでも長くなる。本書は、辛口な原稿用紙数枚程度のミニコラムだけで構成されていて、各回が「三球全部ど真ん中ストレート勝負、遊び球なし」。文壇論壇の固有名詞(それも半端じゃないニッチセグメントまで)が批判・称揚の対象としてバシバシ挙がる。論壇学界ドロドロは関係ないんか、この御仁は。
- ちなみに、御代は5000円以上いたします。まあ、性根入れて買ってください。申しましたとおり、中身は極めて濃ゆく作ってございます。早読みのお方には全く向きません。