こちらの日記で思い出したんだが。
数ヶ月前、高校時代のクラスメートから突然連絡があり、晩飯を食うことになった。生き馬の目を抜く(最近はそうでもないのか。かつてはそりゃあ凄かった)業界で、本社の管理部門でそこそこなポジションにいるとのことで、急に何の用かと思ったら、どうやら転職がアタマにちらついているらしく、とりわけ俺のいる業界に興味ありげなコメントが。で、
「精神的にきつい。これまでのキャリアで簡単にキャッチアップできるとこじゃない」「自分の歳や家族のことを考えろ」
とストレートには言わなかったが、妙な期待を持たせてはいけないのでケンもホロロ的応対になってしまい、ちょっと申し訳ないことをしたかもしれん。以後、彼から連絡はありません。
ある程度の年齢になったら、自分の持っているバリューを"可視化"することは、身の振り方を考える上で大事なことだと思う。しかし、歳を重ねれば家族も出来るだろうし、損得勘定そろばん弾くのはあくまで現実的に、保守的であってもらいたい。若い頃はそういう"知恵"はなかったが、蛮勇と図々しさでおぎなえましたし。
ちなみに、中途採用で面接する側としては、被面接者(だいたい20代)のバリューなんか見てません。その人が「できそうなこと」とこちらの期待要件がどれほどマッチしてるかだけで、所詮人間の中身は時間掛けなきゃわかりまへん。