2006年のベスト本

すまん。
今年後半はロクに日記も書いておらんのだが、まあ埋め草代わりということで、今年のベスト本は以下のとおり。
(2006.12.27追記: とりあえず簡単な紹介を追記した。ここで取り上げた本について以前書いたブログは、検索すれば見つかると思う)

完本 一月一話―読書こぼればなし

完本 一月一話―読書こぼればなし

  • とにかくこの作者の雑学レベルは半端ではない。2ページの小咄をたくさん集めたような構成だが、一粒が恐ろしく高密度。どこから読んでもOKという、リーダブルで投資価値の高い一品でございます。

サッカーという名の神様 (生活人新書)

サッカーという名の神様 (生活人新書)

  • 今年のサッカー本の俺的イチオシ。シロートさんしか出てきませんが、こういうノンフィクションやったらどんだけ読んでもええぞ俺は。聞いてるか沢木?

戦争が遺したもの

戦争が遺したもの

  • ヒトの悪い2人がお年寄りを弄くり倒して人間の底の深さに読み手が嘆息する一冊。

自壊する帝国

自壊する帝国

  • これを読んで、俺のウン十年を返せと唸った中年ビジ本読者は相当いたんじゃないだろうか。知的スタミナの深さを噛みしめつつ、来る2007年は誰についていこうか思案するきっかけとなった一冊であります。

ときて、今年のイチオシは、
老子アナーキスト氏『単純な生活』自費出版

  • 『自壊する帝国』の佐藤優がそうであるように、市井に埋もれながら知的スタミナをなくさなかった人物が書いた半生記。TVも出版もネットもそうだが、どいつもこいつも俺が俺がでいい加減うるさい。ある意味バブルのまっただ中な感じがする。こんなご時世に、もっと長い・広いスパンでものを見ることを教えてくれる本。

『一月一話』は既に絶版なので、読書子諸氏には諦めてもらいたい。『単純な生活』は自費出版なので、読書子諸氏には(ry

すまんすまん。
結果的に、こういうラインナップになっちゃったんだからしょうがない。
『単純な生活』の作者である老子的アナーキスト氏に礼節正しくお願いしたら、購入させていただけるかもしれん。ご高齢なので、くれぐれも失礼のないように。

私は明日から冬休みである。またしばらく留守になる。昨年の『言語哲学大全』に続き、今年も身分不相応な大著をガリガリ齧る年末にするつもりである。

ではでは。