いろいろ

年末以降買った本からいくつか。

  • 荒井晴彦『シナリオ神聖喜劇』(太田出版): うーん、ただの切り貼りにしか見えん。原作にとらわれずに思いっきり振ってみないとこういうのはうまく行かんはずで、原作どおりの台詞回しをいじってない時点であかんと思います。映画は小説とは独立のメディアなんだから。
  • 野村喜和夫『現代詩作マニュアル』(詩の森文庫): 現代思想ワードてんこ盛り。80年代ならともかく、いまどき"シニフィアン"と"シニフェ"じゃあ俺のような潜在ユーザーは逃げちまうぞ。使って絶対NGとは言わんが、現代詩を手軽に知ってもらおうという企画にしては脇が甘すぎます。「季刊思潮」を出した出版社の名が泣くぞ。

というわけで、わんさか買ったわりには低調。ドラクエ8とウイイレの方が面白いっちゅう状況で、子供といっしょに騒げるのはいいが大のオトナの休暇としてはどうか・・・

上にも取り上げたけど、今月からスタートした思潮社の「詩の森文庫」、買い漁っては読んどります。本自体の出来はともかくとして、取り上げられている詩は独立して楽しめるんでOK。