なにしろ名前が「こぐま」

対話の回路―小熊英二対談集

対話の回路―小熊英二対談集

まだ村上ドラゴンサヨク島田と網野御大のとこしか読んでないんだが、本自体はとてもおもろい。インタビューに必要な対人スキルを駆使してきちっと勝負してくれるのは大変ありがたいし勉強になる。事前に相手の主要著書全部を浚うとこなんか、吉田豪のアカデミシャン版。
ただ、この人は「帰ってきた・ライトでお手軽なニューアカ」志向なんか? 言ってること(what)よりhowで付加価値を付けるタイプなんでしょうか?
俺は頭良くないし、だからこそ"巨木を相手に10年掛けて一人前になる「宮大工」方式"(前日の日記を見よ)に憧れるのかもしれないが、そういう前時代的教養主義から「早い、美味い、経済的が一番」主義への流れを体現してるような本ではある。こんなに分かりやすいのにこんなこと言ったらバチが当たるかもしれないけど。

  • (8/3追記)読了した。前言訂正。吉野家に例えちゃいかん本だった。「民主と愛国」も読んでたのに軽率でした。懐の深さを勘違いしてた不明を恥じてここに記します。