「サッカーは人生そのものだ。人生からは逃げられない。」(イビチャ・オシム)
先週土曜日に行われたナビスコ杯決勝。DONDOKODON平畠によればあの試合は「演歌」だったそうだ。なんとなく分かるその雰囲気の中心は、やはりオシム監督。
- 毎年代表クラスをごそっと引き抜かれ、
- それでも今年はとうとう初タイトル奪取し、
- プレースタイルは、ひたすら走れ走れのど根性路線
判官びいきの匂いプンプン。日本人監督なら、もっと感情的なコメントや振る舞いを連発したのではないだろうか。そこで利いてくるのが、
- 旧ユーゴで戦火を潜り抜けてきた「人生を見る目線が左上方45度」感
あの人の周りには、ヒロイズム・自己主張の代わりに、諦念とシニシズムが満ちている。かっこいいルックスでありながら、見栄っ張りではないし(じゃなきゃベンチでいつもジャージ姿なわけはない)。ナルシズムを禁じられてしまったロマンチスト。明らかに語義矛盾なんだが、そう思わせる風貌なんですね。同じ千葉の某野球チームの監督とはえらい違いだ。
オシムは今季限りじゃないかと匂わせるコメントが出てきている。ご本人の体調の問題もある。その意味で、来月出る初の自伝はよく間に合ってくれたという感じ。できたらオフィシャルサイトのオシム語録だけじゃなく、雑誌・新聞・TV等のインタビュー全部集めて本にしてもらいたい。オシム語録が何のことかわからんトーシローは、ググってみれ。
あとね、もし来年オシムがいなくなったら、ぜひ彼と脳内会話キボンヌ>おだじまん先生