肩身の狭い世の中に

今頃でなんだが佐藤優『自壊する帝国』が死ぬほど面白いので、とりあえずバルサvsブレーメンはデジタル信号のまま俺のアクセスをHDの中で待っておる。

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それほどまでにワラわれたいんかというクオリティの朝日新書のスタートから間もなく出た幻冬舎新書はなかなか良い。ただ、良くも悪くも今時の俺たち(新書を買うビジネス野郎)の知性をマーケ屋に見透かされてる気はするが。それより、新書棚スペースのシェア争奪は既に限界値を越えていると思われる。どんどん縮小するハコ(書店スペース)vs低価・物量で勝負のポケットサイズという見事なデススパイラルは、寡占化進行で「売れない出版社」から蹴飛ばされるだろうから、結局俺のようなニッチセグメントが読みたいものはいつか消える。アマゾンがある? ネット通販がドミナントになるまで持ちこたえる体力は、少なくともこの国の出版業界にはありまへん。
オンデマンドで単価2倍の通販、あたりで復活させる知恵は彼らにあると思うが、今度は書き手が「下流社会」化して下請け労働者になる、という予感。とにかく差別化がどんどん難しい状況に行くのではないか、と思います。