金井美恵子のエッセイ
- 作者: 金井美恵子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 文庫
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罵倒する相手への「愛」が欠如しているがゆえの「人の良さ=色気」を隠し切れない凡百の罵倒論士は、彼女によろしく学ぶべし。
以下、柳美里「石に泳ぐ魚」のモデルスキャンダルについて:
私が気に入っている柳美里批判の文章は、毎日新聞読者投稿欄に載った42歳の家事手伝いの女性のもので、<柳さんは、自分の友人のプライバシーを、本人と分かるような形で勝手に小説に仕立てました。そして、苦しんだ友人の方が訴えたにもかかわらず、平気で文学の自由を主張しました。>という、クラス会で優等生の同級生の行なったがまんならない不正行為を、意を決して告発する少女を連想してしまう作文風文章である。平気で、という言い方のカジュアルな悪意の無気味さが、不快で気に入っている。
恐ろしゅうございまする〜〜〜