鉄塔家族 下 (朝日文庫 さ 32-3)

鉄塔家族 下 (朝日文庫 さ 32-3)

精神的に疲れていた某国出張中に、佐伯一麦『鉄塔家族』を読んでハマる。なんとなく"弱みに付け込まれた"気がしないでもないが、このコテコテ私小説をだらだらと読み出すと止まらなくなってしまった。

旧かなづかひで書く日本語 (幻冬舎新書)

旧かなづかひで書く日本語 (幻冬舎新書)

これも面白かった。著者の日本国への個人的心情はどうでもよろしいが、旧かなのテクニカルな入門書として読める。あと、舊漢字に内在された合理性が戦後の新字体導入で失われたあたりは、なかなかスリリングだと思った。