(先日の続き)
隔離病室じゃないが、M氏専用の(というかM氏を閉じ込めておく)部屋として、1階の6畳和室にトイレを移し、引き戸を閉め切った。クソ暑い真夏にクーラーのない和室を閉め切った状態にしておくのが不憫でならなかったのだがやむを得ない。
私がストレスで仕事を休んで、この時期ずっと自宅にいたため、仔猫(当時のMは4ヶ月歳)の病気の心配と自分の仕事復帰のリハビリ(本来はぼーっとしてないといけない)が重なった。1日2回M氏を洗って薬塗って飲まして、毎日部屋を掃除して、1週間ごとに獣医に見せて薬を貰う。部屋は暑い、猫は構ってほしいから私が相手をする。普通の週末の休みだってこんなに忙しくはなかろうという状態が8月末まで続いた。
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9月に入ったが依然として毛は抜け皮膚は変色したまま。子供と犬の真菌症は2週間程度で消えたのに、M氏の症状はいっこうに改善せず。獣医には「菌はもう見えていないが、完治には数ヶ月かかることもある」と告げられていたものの、毎日のシャンプー・投薬の効能があまりにも見えないため、とうとう別の病院に連れて行った。
専門用語を多発する、やたら話の長い先生だったのだが、

  • 私が塗っているのは、真菌症治療のための塗り薬ではなく単なる抗生物質
  • 毎日シャンプーは不可。菌は湿度の高い環境を好むため、よほどしっかり乾かしてあげない限り逆効果にしかならない

なんだそうである。おいおい、それじゃいままで汗水たらしてシャンプーさせてたのは「菌を活かしておくため」だったのかよ。
下の写真は去年9月11日のもの。2番目の医師から、菌が既に存在しないことを顕微鏡で確認してもらったので、「隔離病室」を取っ払った時。

丸くなって寝ているM氏の、右耳の周囲に丸く毛が抜けて皮膚が変色しているのが分かると思う。あと肩のところに2カ所同様のリングがある。この時点で既にシャンプーは止め、塗り薬も2番目の医師からもらったものに変えてます。
ここからの回復はあっという間だった。10月1日の写真。

写っていないが、体にあるリングも消えてます。

真菌症は、体力のある成猫ならそうそうかかるものではないそうだ。先日のO氏とじゃれてる写真でお分かりの通り、犬に甘噛みされていたのがもしかしたら原因なのかも知れない。
その後のM氏は病気一つせず、拍子抜けするほど手のかからない猫になりましたとさ。獣医の治療の個人差に注意しなければいけないということは、高い授業料を伴う苦い経験だったけど、いい勉強になったと今では思える。