きだみのる『気違い部落周游紀行』(冨山房百科文庫)

気違い部落周游紀行 (冨山房百科文庫 31)

気違い部落周游紀行 (冨山房百科文庫 31)

高踏インテリによる田舎お百姓コミュニティのフィールドワーク、と見せかけて実は「読んでるお前に刃は向かうのだあ」と落とす一席でございます。ということになっているが、実は単なるインテリの「土人観察日記」のような気がする。疎開先の出来事を書いてたら面白くなってしまって、勢いで本にしちゃっただけなんじゃないのか?
あからさまにそっちに徹した方がよかったんじゃなかろうか。見え透いた戦術なぞ要らん。
きだみのる山田吉彦)が相当なインテリだったことはよくわかった。以上。