先日購入した『現代形而上学論文集』(勁草書房)だが、この「双書 現代哲学シリーズ」は名大の戸田山氏のセレクションで、10巻まで出るとのこと。ほほおー→何も考えていない
疑似科学と科学の哲学』(名大出版会)購入。ついでに内井惣七『科学哲学入門』(世界思想社)も。『時間の謎・空間の謎』よりは分かりやすいかな?

世界思想社は、受験の赤本も出してるところで、私が危うく就職しそこなった会社である。当時は(今もだろうが)マスコミ・出版に就職するのが一装どころとされており、普通の会社人間が務まる自信がまるでなかった私はみじめな思いで面接に行ったものである。若気の至りとは良く言ったもので、人生20年間生きたら知恵もつくかと思いきや、幹と枝葉の切り分けの出来ない「総花志向でリスク回避主義」という恐るべき自己矛盾にも全く気づくことなく、面接する側にまわった今から考えれば赤面ものの進路プランではあった。院試では論文面接(つまり最後ね)で落とされたり、どう考えてもまともに社会で生きていく自信のなかった自分ばかりを思い出すが、バブル崩壊前だったからであろう、「とりあえずどっかにはもぐり込めるだろ」的ノーテンキがダマテンでとおったわけで、まさに時代に救ってもらったとしか言いようがない。
それで落ち着くと思いきや、保守的な両親の肝をどうしても冷やしてみたいという歪んだ欲望はかえって強まるばかりで、海外に行くからウン百万借金するだの転職するだのと、わがままの限りを尽くしたあげく人生は既に折り返し点を回った現在では我が子に同じ道は歩んでほしくないと日々感じている今日この頃。