毒を吐く
その1
稲葉大人の『マルクスの使いみち』は途中で止まってる。はっきり言って読みにくい。座談会というより独演会をつないだだけにしか見えん。こんなら個々別々にストーリーライン考えて分けて載せてくれたほうがよいです。
その2
もちろん全部読んでる。「サラリーマン」さんが読んだらそこそこ面白いのかもしれん。でも俺は大不満だ。『蜀山残雨』みたいなのが読みたい!
その3
- 作者: 石原千秋
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/03/16
- メディア: 単行本
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- まだ半分過ぎたところだが、『三四郎』読解の話は出てこない。大学生にどう教えるかに腐心する"大学教員今日事情"の本です。
- でも石原千秋は面白い。「何を」「どのように」伝えて「どうなるか」を考えて動けないやつは指導・教育的立場には立てんというのは実感できますなあ。やり方さえわきまえれば"鬼教師"が機能するというのもよくわかる。ただ、俺は18・19そこらの「宇宙人」どもに何かを教えるなんて想像もできん。しょせん私は社会人相手が限界。
- あと、著者は「企業労働者」の現場感ゼロなのでしょうがないが、ここに出てくるようなすさまじいダメ教員は速攻でクビだろう。こういう野獣を飼って楽しむ牧歌的余裕はとっくにこの国から消えて久しいと思われ。