新刊祭
W杯バブルというわけで、気が狂ったようにサッカー関連の本が平積みされてますが、2002年と違って今年はクオリティ高し!
- 木村元彦のピクシー集英社文庫や、宇都宮徹壱の勁草書房バルカンサッカー本が軒並み復刊されてる。クロアチア戦がらみだと思われるが、商魂たくましいじゃないか勁草書房。おそらくこれを逃したら二度と手に入らない気がするので速攻で買う。
- 新刊でも、アメ公ライターが書いた『サッカーが世界を解明する』を読んでますが悪くないです。同じ白水社の『世界の作家32人によるワールドカップ教室』は著者のラインナップからして鉄板のはず。
- 『サッカー日本代表新聞 ―W杯への栄光と挫折の50年闘争史』(飛鳥新社)はスポーツ紙面をひたすら集めるというアイデア勝ち。ケン・ブレイ『ビューティフル・ゲーム―世界レベルのサッカーを科学する』(日本放送出版協会)は、フォーメーションの変遷史が勉強できて大変ためになった。
TVじゃ相変わらずジャリタレがはしゃぐのに比べれば、日本の出版社も随分大人になりました。
昨日書いたことに蛇足だが、サッカーを知っている(見てるじゃないぞ)ライターは多かれ少なかれアイロニスト的価値観を持たざるを得ない。ティム・パークスしかり、ホーンビィしかり、小田嶋隆しかり。そういうアイロニーが理解できるかどうかは、サッカーを語る上で大きな壁になるんだよ。「18歳未満お断り」とおんなじ。
したがって、沢木耕太郎のW杯新潮文庫本は黙ってスルーでヨロシク。