数ヶ月続いた古書漁りも一段落。
最近新刊本をほとんど買ってない。いまや新刊文庫と新刊新書で書店棚は溢れかえり、買い手が落ち着いてセレクトする環境ではなくなっている。最近の新書にロクなのないし(特に講談社はヒドい)。これからは、新しい本を読むよりも、既に持っている本を読みこなすことに時間を使いたいと思います。
その中で、最近良かった本を:

過激な隠遁―高島野十郎評伝

過激な隠遁―高島野十郎評伝

老子アナーキスト氏のブログで気になったので。ついでに画集も買った。
寺田寅彦覚書

寺田寅彦覚書

猫猫先生ご推薦の、素晴らしき伝記エッセイ。この人の寅彦関連書籍を大人買いして全部読んだ。この著者、なんとなく老子アナーキスト氏に通じる匂いがする。
富士さんとわたし―手紙を読む

富士さんとわたし―手紙を読む

同人誌や読書会にまつわる人間臭いディテールが面白いのと、なんと言っても「天性の教育者にしてオルガナイザー」富士正晴の手練手管がよく分かるのがいい。8月に出たばかりなのにもう品切れ(再版待ち?)!

ちなみに現在読んでいるのは、永井龍男随筆集と河野与一『学問の曲がり角』。以上。