これだからやめられない

いよいよです。
以下、ますたろう日記より。

  • トーシロー向けの注1) ゲーフラについてはココを。
  • トーシロー向けの注2) ダンマクは、スタジアムに張られている横長の幕。選手名が書かれてることが多い。
俺たちはどうでもいいものを一生懸命死ぬ気で追っかけているのに、どうでもよくない大事なものをここに持ち込んでもらっても困るのである。
だからどうでもいいことのように、政治と歴史をカリカチュアしてゲーフラやダンマクのネタにするだろうが、だからといって街中に出てタテ看やアジビラ巻いたり、街頭演説して政治や歴史を語ったりするつもりは毛頭ないのである。

日本に北朝鮮の国歌が、この政治問題がヒートアップするど真ん中で鳴り響く。
そして断絶しかかる国交状況の中で、日の丸が金日成スタジアムに高らかにあげられる。

これがサッカーだ。

中国人が重慶爆撃や南京大虐殺を持ち出して、政治とサッカーを混同したように、きっと多くの日本人が政治とサッカーを混同していくだろう。それこそ「洗脳されたナショナリストで無知な人間」がほうぼうから湧いて出てくるだろう。

オレらはピッチの選手と、その後ろに控えるゴール裏のサポーターと、さらにその背後に渦巻いている政治や歴史を巻き込みながら戦うのだ。
そして、悪意に発動されかかりそうになったときに、ギリギリの地点で、国家ナショナリズムの装置に背を向けていく。

フットボールナショナリズムの身振りを再現しながら、そしてそれを全く違うものにしたてあげてしまうものなのである。そうして、あたかも癌のようにナショナリズムそのものを変質させる。
本来どうでもいい遊びであるものに真剣ななにかを持ち込むことが、その真剣であるものを真剣でなくしてしまう。フットボールで決着をつけるのだ。

きっと、2月9日まで、様々なことがおこるだろう。

そして生真面目に何かを語ろうとする、見知らぬ人間がいつの間に隣りにいるようになるだろう。やつらが仮面をかぶっていることによく注意しなければならない。