あいろにすと

帰りの飛行機で仲正昌樹のちくま新書新刊を読んだ。 著者はアイロニストになりたいか、あるいは既にそうだと宣言しているようだが、この人の文体ほどアイロニストから遠いものはない。臆病で「正しい」ことしか言えない、そういう文体である。 アイロニスト…

松浦玲『還暦以後』を筑摩書房が文庫にして来月出す。1960年代までに生まれた世代は読んでください>各位。それより若年者はまあスルーでよろしかろ。

新刊キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

田島正樹『哲学事典』(講談社現代新書)、来月発売。

更年期生涯

更新期の文学作者: 大塚英志出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2005/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (25件) を見る大塚は確信犯的近代主義者になるのだそうである。護憲派民主主義万歳。 なるほど。 身も蓋もなく言ってしま…

最近読んだ本

吉田豪のセメント!!スーパースター列伝 (kamipro book’s)作者: 吉田豪出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2006/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (26件) を見ると 松浦玲『続 日本人にとって天皇とは何であったか』…

毒を吐く

その1 稲葉大人の『マルクスの使いみち』は途中で止まってる。はっきり言って読みにくい。座談会というより独演会をつないだだけにしか見えん。こんなら個々別々にストーリーライン考えて分けて載せてくれたほうがよいです。 その2 野口武彦『大江戸曲者列伝…

あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: ローリー・リンドラモンド,駒月雅子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/02/08メディア: 新書購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (108件) を見る朝日の書評で取り上げられた効…

小林敏明編『哲学者廣松渉の告白的回想録』(河出書房新社)を読んだ

廣松という人は相当"臆病"なたちだったようである。しかし赤ん坊の頃の写真は可愛いなあ 廣松渉が九州から上京した際、大西巨人の紹介状を持って行ったことを初めて知った これを読んだ後、熊野純彦『戦後思想の一断面―哲学者広松渉の軌跡』(ナカニシヤ出版…

サッカーという名の神様 (生活人新書)作者: 近藤篤出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2006/03メディア: 新書購入: 4人 クリック: 77回この商品を含むブログ (20件) を見るよかったよー。今まで読んだ日本人の書いたサッカー本の中でも出色の出来じゃ…

先日購入した『現代形而上学論文集』(勁草書房)だが、この「双書 現代哲学シリーズ」は名大の戸田山氏のセレクションで、10巻まで出るとのこと。ほほおー→何も考えていない 『疑似科学と科学の哲学』(名大出版会)購入。ついでに内井惣七『科学哲学入門』…

こっちはOK

信長は謀略で殺されたのか―本能寺の変・謀略説を嗤う (新書y)作者: 鈴木眞哉,藤本正行出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2006/02メディア: 新書 クリック: 14回この商品を含むブログ (24件) を見る相変わらず手堅いっす。戦争が遺したもの作者: 鶴見俊輔,上野…

うーん

頼住光子『道元―自己・時間・世界はどのように成立するのか』(日本放送出版協会) 末木文美士『仏教 vs. 倫理』(ちくま新書) うーん、おもろない。道元はただの神秘主義者にしか見えんし、仏教はチープな言い訳の固まりにしか見えん。それとも俺の目は節…

「あたりまえ」を疑う

「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス (光文社新書)作者: 好井裕明出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/02/16メディア: 新書購入: 9人 クリック: 109回この商品を含むブログ (92件) を見る最終章「「普通であること」に居直らない」が特によかった…

例によって数限りなく本を買いましたが何か

会社の値段 (ちくま新書)作者: 森生明出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/02/01メディア: 新書購入: 5人 クリック: 69回この商品を含むブログ (33件) を見る capitalistという人種はどういうものかちょこっと知りたいヤングと自営業者はコレ読むヨロシ。…

ヒット

空間の謎・時間の謎―宇宙の始まりに迫る物理学と哲学 (中公新書)作者: 内井惣七出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/01/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 62回この商品を含むブログ (45件) を見る読んだのは、まだ出だし50ページほど。科学哲学シ…

読了本

『Mac OS X v10.4 Tigerパワフルガイドブック』(ローカス) モノも来んうちから読むもんやないな。 野口武彦『大江戸曲者列伝―太平の巻―』(新潮新書) ・・・相変わらず薄味路線ですが何か? 『「ニート」って言うな!』(光文社新書) 興味深かったですよ…

本買い過ぎて積ん読と読みかけがどれだかわからなくなってしもうた

とりあえず今読んでるのは、ペーター・ハントケ『反復』(同学社) 柴田宵曲『随筆集 団扇の画』(岩波文庫)は、渋かった・・・ 木村元彦『終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ』(集英社新書)は、勉強にはなったが良くも悪くもルポ。やっぱりちゃ…

2005年に読んだ本のベスト

先月から今月にかけて大漁だったので、ちょっとセレクトに困ったです。 ちなみに去年のベスト2〜5はここでベスト1はここ。実を言うと、去年のベスト1は今年と比べてもベスト1なんだな。これを抜くのは相当難しい。で、今年は純粋に「見ず知らずの他人に…

谷沢永一

紙つぶて―自作自注最終版作者: 谷沢永一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 49回この商品を含むブログ (49件) を見る前半50Pくらい読んだところで分かった。降参。なんで皆がこれ読めと言ってるか分かりました。…

吉田司、久々の新刊だったのだが・・・

王道楽土の戦争 戦前・戦中篇 (NHKブックス)作者: 吉田司出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2005/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (24件) を見る一読した感想。戦線広げすぎとちゃう? プリコラージュってレヴィ=ストロース…

木村元彦『オシムの言葉』

オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える作者: 木村元彦出版社/メーカー: 集英社インターナショナル発売日: 2005/12/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 90回この商品を含むブログ (395件) を見る読了。八百屋で買い物するオシムと通訳の写真はち…

その他まとめて

オモロかった 伊藤剛『デヅカ・イズ・デッド』(NTT出版) 高根正昭『創造の方法学』(講談社現代新書) 竹内洋『丸山眞男の時代』(中公新書) 仕掛かり中 大澤真幸『戦後の思想空間』(ちくま新書): ほとんど柄谷のエピゴーネンにしか見えんのは俺の目が…

キタ

王道楽土の戦争 戦前・戦中篇 (NHKブックス)作者: 吉田司出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2005/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (24件) を見る王道楽土の戦争 戦後60年篇 (NHKブックス)作者: 吉田司出版社/メーカー: 日本放…

祝 全9巻完成

新装版 昭和史発掘 (9) (文春文庫)作者: 松本清張出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/11/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る後半の2.26事件がらみは長すぎて、付いていくのが大変でした。

最近読んだ本

ラッセルのパラドクス―世界を読み換える哲学 (岩波新書 新赤版 (975))作者: 三浦俊彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/10/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (51件) を見る おもろかった。時間あったらラッセル読も。 日…

キター

限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学作者: 宮台真司,北田暁大出版社/メーカー: 双風舎発売日: 2005/10/22メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 82回この商品を含むブログ (128件) を見る他の本は全く読まずにひたすら読んだ。鉄板で今年のベスト5…

最近読んだ本

井上荒野『ひどい感じ』(講談社文庫) 藤木久志『天下統一と朝鮮侵略−織田・豊臣政権の実像』(講談社学術文庫) 杉田敦『デモクラシーの論じ方』(ちくま新書) 小林英夫『満鉄調査部−「元祖シンクタンク」の誕生と崩壊』(平凡社新書)で、ヒットなのはこ…

なんとなく最近読みくさった本ども

加藤徹『西太后』(最近fuckin'な中公新書) 数土直紀『自由という服従』(光文社新書) カー『ロシア革命―レーニンからスターリンへ、1917‐1929年』(岩波現代文庫) 内田樹『街場のアメリカ論』(NTT出版) 1はいちびり。2は中高生向けに書き直してくれ…

またやってもうた

『友情を疑う―親しさという牢獄』(中公新書)。 恋愛が俎上に乗るんなら友情だって! 非モテにブスと来て今度は友だちを脱構築(死語)か、つう期待だったのだが(だってタイトル見りゃ期待するだろ・・・)。 終わりに近づくに従って、愛国心を持つべきだ…

中公新書の新刊読むの久しぶりじゃね?

社会の喪失―現代日本をめぐる対話 (中公新書)作者: 市村弘正,杉田敦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/09メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (37件) を見る後書きで、市村氏(年上)は杉田氏(年下)に"まんまと嵌められた"旨のコメ…